2017年5月15日月曜日

タイトルを変更しました

奥沢店も再出発したようなので、このブログのタイトルも変更させていただきます。

2017年5月9日火曜日

たかがコーヒー


奥沢店は4日から営業を始めたようですね。
僕は先週末、新百合ヶ丘のムジナガイケ珈琲焙煎所で約1か月ぶりに焙煎させてもらってきました。

最近、店長が言ってたことをよく思い出します。何度も聞いたのはこれです。
「独立して少しうまくいくようになるとすぐ天狗になるヤツが多い。たかがコーヒーじゃねえか。誠実にやらなきゃダメ」。
この言葉が僕の胸にビシビシ突き刺さります。

コーヒーの味に正解はないと思います。しいていえばお客さんが美味しいと感じるところが正解です。
当然お客さんによってそのポイントは違ってきます。要望を聞いて焙煎度合や豆の挽き方でそのポイントに近づけていかないといけません。

以前こんなことがありました。
いつもあるブレンドの深煎りを頼まれるお客さんから「味が変わった」と言われたのです。もちろん配合する豆も焙煎度合も変えていません。
店長は焙煎度合を変えてみたり他の豆で試してもらったりするのですが、お客さんは納得してくれません。
何週間か経った頃、そのお客さんが謝りにいらっしゃいました。なんとマウスウオッシュを変えたせいでコーヒーの味が変わったと感じていたらしいのです。
店長は心底ホッとしたようでした。

驚くのは色んな豆を試してもらっていた間、料金をもらっていないという事です。
これを誠実というのか分かりませんが、僕に同じような事ができるか自信がないです。

たかがコーヒーというのは愛情の裏返しだと思います。
僕の店が軌道に乗った頃、この言葉を思い出せる自分でいたいです。